コロナ5類移行と子どもの生活環境の変化
こんにちは、さくらキッズくりにっくの心理士です。
5月8日に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類感染症に引き下げられました。これにより、家庭生活だけではなく、子どもたちが普段過ごす学校・幼稚園/保育園などの感染防止対策も変わっていくことが想定されます。これまで3年間、子どもたちは疑うことなく当たり前に、マスク生活を受け入れてきました。大人からすれば3年ぶりに元に戻ると考えることも、子どもにとっては、今の仲間とのマスクなしでの初めての生活です。子どもの目線に立った時、この初めての生活は大きな変化でもあります。
日常生活におけるマスクの着脱に関して、ご家庭の状況により対応は異なるでしょう。
「電車やバスでの通学中は~」
「(友人の)〇ちゃんのおうちは祖父母と同居しているから~」
こうした対応について、大人は臨機応変にと考えるでしょう。社会の雰囲気も、臨機応変に、空気を読むことを暗黙のうちに求めてしまうことが考えられます。
しかし、子どもにとって臨機応変というのは非常に難しいことです。わかっていてもその場でうまく振舞えなかったり、「マスクなしでおしゃべりしないの!」などといった大人の何気ない一言に、ルールがはっきりせず混乱したり、傷ついたりすることもあるかもしれません。
また、小学校高学年~中学生の子どもにとっては、社会や家庭のルールよりも、まわりの友達はどうするかが気になって、ストレスが強まることもあるかもしれません。
子どもに正論やルールを伝え、大人の正解を求めるのではなく、正解はないのだからうまくいかなくても仕方ないこと、「モヤモヤしたり傷ついたりしても、一緒に考えていくから心配しないでね」という姿勢を見せていくことが大事です。子どもたちからこうした話が出た際には、子どもと同じ目線に立って、大人も一緒に考えてみてください。