妊娠中・授乳中のコロナワクチン接種について。
新型コロナウイルス感染が蔓延し、多くの妊婦さんの感染も確認されています。
一方で、新型コロナウイルスワクチン(mRNAワクチン)の接種も進んできている状況です。
妊娠中の方でも、授乳中の方でも新型コロナウイルスのワクチンを接種することはできます。
アメリカ疾病対策センター(CDC)や日本産科婦人科学会からも、時期を問わずワクチン接種することが勧められています。また、妊婦の感染の8割が夫やパートナーからであることから、夫やパートナーの方のワクチン接種も非常に重要です。
アメリカの登録調査では、ワクチン接種による副反応の頻度は妊娠していない女性と同程度で、流産や早産などの頻度は上昇しないことが報告されています。
ワクチン接種後の母乳移行について調べた研究では、母乳中にmRNAは検出されなかったと報告されています。また、多くの赤ちゃんで問題はみられなかったとの報告もあります。
授乳中にmRNAワクチンを受けた方の母乳中に新型コロナウイルスに対する抗体が確認されており、授乳中の子供を感染から守る効果があることが期待されています。
日本産科婦人科学会:妊産婦の皆様へ
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210814_COVID19_02.pdf
国立成育医療研究センター:妊娠・授乳中の新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種について
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/covid19_vaccine.html
厚生労働省:私は妊娠中・授乳中・妊娠を計画中ですが、ワクチンを接種することができますか
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0027.html
川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰