【おたふくかぜワクチン】任意接種から定期接種に向けて
おたふくかぜがどんな病気か皆さんご存知ですか?
一般的におたふくかぜの名前が主流ですが、医学的には『流行性耳下腺炎』(りゅうこうせいじかせんえん)と呼ばれています。おたふくかぜは、1~2週間で治る病気ですが、髄膜炎や脳炎、難聴などの合併症を伴う事があります。流行しやすい年齢は1歳~6歳で、小学生では集団流行することも少なくありません。おたふくかぜを予防するには『ワクチン接種』が最も有効的です。
🌼おたふくかぜの代表的な症状🌼
・耳の下が腫れる
・腫れたところを押すと痛みがでる
・発熱や頭痛、喉が痛くなる
・筋肉痛や倦怠感
など
先進国などでは、2回の定期接種が一般的ですが、日本では『任意接種』のままです。日本でも1度4年間ほどMMR(おたふく+麻疹+風疹)の混合ワクチンの定期接種が行われていました。おたふくかぜを減らすことができましたが、副反応として髄膜炎の発症率が高く、MMRワクチンは中止され、現在はMRワクチンとおたふくかぜワクチン別々になっています。おたふくかぜワクチンによる髄膜炎の発症頻度は10万接種あたり1件と言われていますが、実際にはしっかりとした調査がされておらず、その為未だに任意接種となっています😰
🌼髄膜炎🌼
脳や脊髄を覆っている髄膜(軟膜・くも膜・硬膜の3重からなる膜)にウイルスや細菌が感染し炎症を起こす病気です🤥
おたふくかぜワクチンの定期接種化を目指して、小児科学会を中心として2020年1月1日~2023年3月31日までの期間でおたふくかぜワクチンを接種したお子様を対象に、接種4週間後、8週間後の健康状態を確認する調査をしています。当院でもこの調査に参加しており、おたふくかぜワクチンを接種されるお子さんと親御さんに協力をお願いしています。接種後の副反応について調査を行い、その結果はおたふくかぜワクチンを定期接種にするかどうかの判断に使われます🙇
おたふくかぜワクチンは任意で、接種するかどうか悩まれる方も多くいらっしゃるかと思います。最も有効な予防方法はワクチン接種をすることです。そして、この調査にご協力していただくことで、定期接種化へと未来の子供たちの為にもなります。
ぜひ、ご協力よろしくお願いいたします😊🌟
■おたふくかぜワクチン副反応報告集計