気をつけたいことばかけ:ダブルバインドメッセージとは
「お母さんに言われてから勉強するようじゃ駄目ね。」
「外で元気に遊びなさい。でも遊びすぎもダメよ。」
こんなことば、聞いたことがありますか。
こんにちは。さくらキッズくりにっくの心理士です。今日は、子育て中によく発しがちな「ダブルバインドメッセージ」についてのお話です。「ダブルバインドメッセージ」とは、1つのメッセージの中に2つの矛盾したメッセージが含まれる状態のことを言います。上に挙げたようなメッセージが、該当します。どこか奇妙な感じにお気づきでしょうか?
このようなメッセージはどちらに行っても行き止まりになる構造ですので、日常的に繰り返し言われると、子どもは混乱します。
こういったコミュニケーションは何も親子関係だけではなく、大人の世界でも行われることがあります。例えば、「何でも聞いてね」と言っておきながら「そんなこと自分で考えて」と言ったりするような場合がそれに当たります。とても嫌な気持ちになり、相手に不信感を持つことがご想像頂けるかと思います。
子どもへのメッセージはシンプルで分かりやすい方が良いです。上の例で言いますと、「勉強の時間だよ」「外で元気に遊んで、〇時になったら帰ってね」…是非このようなシンプルなメッセージにして伝えることを意識してみてくださいね。そして、伝えて、できていることは是非認める(見て留める)声かけも意識してみましょう。