「赤ちゃんがえり」のおはなし
こんにちは。さくらキッズくりにっく心理士です。無事に第2子、3子などの出産をされたお母さま方、本当におめでとうございます。
さて、第2子以降の赤ちゃんが誕生して、お母さまが感じる大変さの1つに‛お兄ちゃん‘‛お姉ちゃん’になった、第1子のお子さんのことがあるのではないでしょうか。
赤ちゃんがえり、ってなに?
赤ちゃんが生まれる前には、お着替えや食事もずいぶん自分でできるようになっていたのに「ママやって」「できない」とちっともやらなくなったり、抱っこをせがんだり、、。しかも、赤ちゃんが泣いてお世話が大変な時に限って、ぐずぐずしたりして、お母さんとしては「どうして?」「しっかりしてほしい!」と思うかもしれません。
まるで赤ちゃんに戻ったようになるので「赤ちゃんがえり」と表現されるこの反応には、お子さんの感じる不安が影響しているようです。赤ちゃんのお世話に忙しそうなお母さんをみて、自分のことを大切にしてくれないのではないかと心配、、。お子さんはうまく言葉にできない不安を解消しようと、無意識的に赤ちゃんに戻ったような行動をすることでお母さんの関わりや愛情を得て、‘自分を守ろう’としている、と考えられています。
どう対応したらいいの??
「赤ちゃん返り」の時にはできるだけ、上のお子さんが安心できるように関わってあげてください。
「自分でできるんだから、やりなさい!」というよりも、「手伝ってほしいのかな。一緒にやろうか」と甘えを受け止めて一緒に過ごしてあげるほうが安心し、かえって早く赤ちゃんがりが収まることが多いようです。”今日は特別だよ~“と全面的にやってあげる日があってもよいでしょう。お母様と2人きりで過ごす時間を作ってあげるのもおすすめです。
ほかにこんな方法も!
‘‛甘えを受け入れる‘ほうが良い’、とはいっても「赤ちゃんじゃないのに、ちょっと抵抗あるなー」というお母様もいらっしゃるかもしれません。そんな方は’じゃあ、今から赤ちゃんごっこね’と、ごっこ遊びの中で受け止める方法もあります。また、赤ちゃんが泣いたときに「ねえ〇〇ちゃん、赤ちゃん泣いてるね。おむつかな?おなかがすいたのかな?」と上のお子さんに‛相談‘したら「おむつじゃない?」「ほんとだ!〇〇ちゃん、さすが!」というやりとりが生まれ、素直に’上のお子さんをほめることができた、お母さんに認められて上のお子さんも安定した、という例も。
上のお子さんの性格や、年齢、あるいは親御さんのタイプによってもさまざまな状況があると思います。生活の中でちょっとしたスキンシップを増やしたり、関わる順番を先にしてあげることでもよいと思いますので「あなたのことも大切に思っているよ」のメッセージが伝わるように工夫してみてくださいね。
「なかなかうまくいかないな」と感じたら、クリニックにもお気軽にご相談ください。