ビタミンD不足:日光浴と魚食のすすめ-「育心会」のコラム一覧

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ビタミンD不足:日光浴と魚食のすすめ

ビタミンD不足:日光浴と魚食のすすめ-「育心会」のコラム一覧

ビタミンD不足:日光浴と魚食のすすめ

過度の紫外線対策と魚食の減少で、日本の若い女性のほとんどで骨を強くするビタミンDが不足しており、将来の骨そしょう症のリスクが心配されています。

また、ビタミンD不足の母親から生まれる赤ちゃんもビタミンD不足になり易く、歩くころにO脚で気付かれる「くる病」が増加傾向にあります。

ビタミンDには皮膚で日光(紫外線)により合成されるビタミンDと食事から摂取されるビタミンDがあります。生活環境・習慣、人種等により様々ですが、凡そ半分が食事由来で半分が紫外線で合成される皮膚由来です。食事由来ビタミンDの70~80%が魚で摂取されており、サケ、マグロ、サバ、イワシなどに豊富に含まれます。

日光に含まれる紫外線は、ひふの「シミやしわ」や「皮膚がん」の発生に関与します。皮膚がんの発生が著しく高い白人では厳格な紫外線予防は重要ですが、発生の少ない黄色人種では適度の日光浴まで制限する必要はありません。

適度の日光浴の目安は、通常の着衣で、関東地方では、7月昼頃で10分、12月昼頃で40分です。

母乳栄養で、特に母親がビタミンD不足だと、乳児の食事由来ビタミンDが不足します。粉ミルクにはビタミンDが補充されているため、人工栄養の乳児ではビタミンD不足のリスクは低くなります。母乳栄養には多くの利点がありますが、ビタミンDとKは不足しがちです。母乳を授乳中のお母さんは、赤ちゃんと一緒の日光浴と魚食を心掛けましょう。

ビタミンDには免疫を調節する作用があり、がんや感染症を防ぐ効果が話題になっています。多くの研究が進行中であり、近い将来に詳しく判るようになるでしょう。

院長 佐藤 清二
院長 佐藤 清二
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