コロナ・インフル同時検査キット 自己検査の注意点5つ
新型コロナウイルスとインフルエンザ感染を同時に調べられる抗原検査キットの一般向け販売が解禁となりました。発熱などの症状がある人が自宅でも検査できるようになりましたが、きちんと検査できていなければ、検査の信ぴょう性がなくなるため注意が必要です。
そこで、コロナ・インフル同時検査キットの自己検査での注意点を5つまとめました。
① 適切な方法・環境で検査を行う
② 検査のタイミングに注意する
③ 検査結果を写真で残しておく
④ 自己検査対象は、重症化リスクの低い若者
(小学生以下の子どもや高齢者は、かかりつけ医にまず相談)
⑤ 誤って陰性となるリスクがあることを認識する
① 適切な方法で検査を行う
検査キットの扱い方によって検査の精度は変わってしまいます。検査方法ですが、鼻の穴から約2cmの位置まで綿棒をしっかりと挿入し、粘膜を拭います。
さらに、感染対策を考慮した環境で検査を行う必要もあります。換気が適切になされていること、検査を行う相手がいる場合には、感染しないようにマスクなど感染防具をしていることなど注意が必要です。
② 検査のタイミングに注意する
発熱などの症状が出てから検査を行わないと、誤って陰性となる可能性があります。特にインフルエンザは発症初期の体内のウイルス量が少ないため、症状が出てすぐに検査すると偽陰性の恐れがあります。発熱から12時間程度たってから検査するよう勧められています。
③ 検査結果を写真で残しておく
スマホなどで検査キットのプレートを撮影し検査結果を写真に残しておくと、医療機関受診の際に話が早いと思います。実際、医療機関で検査結果を見てもらったら、結果の判定が間違っていたなんてこともあるかもしれません。
④ 自己検査対象は、重症化リスクの低い若者(小学生以下の子どもや高齢者は、かかりつけ医にまず相談)
同時検査キットによる自己検査は主に、新型コロナの重症化リスクが低い若者らに使ってもらう想定となっています。厚労省は、小学生以下の子どもはかかりつけ医や地域の小児科医にまず相談することを求めています。
子ども、高齢や基礎疾患などで重症化リスクの高い人は、発症後速やかに発熱外来やかかりつけ医を受診するようお願いいたします。
⑤ 誤って陰性となるリスクがあることを認識する
抗原検査は、ウイルス量が少ない場合は感染していても誤って陰性と判定されたり、コロナとインフルエンザで陽性になるタイミングが少し異なるなどの「偽陰性」のリスクがあります。このため検査陰性だった場合でも、100%感染を否定できるものではないと認識する必要があります。
陰性でも翌日にもう1回検査することで偽陰性のリスクを減らすことができます。また、調子が悪いときは外に出ずに感染を広げないような注意も必要です。
参考文献
厚生労働省関連HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00270.html