4月1日より2024年度シナジス®接種が始まりました
近年の流行時期を踏まえて、川崎市では 2024年4月1日より2024年度のシナジス外来がスタートしました。また、今年度から保険適応となる疾患群が拡大されています。
シナジス外来について
シナジス®接種は通常、早産で生まれた赤ちゃんや先天性の心臓疾患がある乳児、ダウン症の子どもたちのための大学病院や総合病院で行われる治療です。近くのクリニックではシナジス注射を受けられず、毎月遠くの病院まで赤ちゃんを連れて行くご家庭が多くあります。これを解消するべく、育心会グループのクリニックではシナジス外来を開設しています。1回目の投与は大学病院で行い、2回目以降は育心会グループのクリニックで行いたいといったご要望もお受けしております。
◆各クリニックのシナジス外来のご案内は以下のリンクよりご確認ください。
RSウイルスとは
乳幼児の呼吸器感染症の原因であり、早産または呼吸器や心臓に先天的疾患を持つ赤ちゃんやダウン症の子どもたちなどが感染すると重症化する可能性があるものです。特に春から秋にかけて流行し、現在有効な治療法はありません。
シナジス注射とは
RSウイルス感染が進行して、肺炎や無呼吸発作などの重症状が現れ、入院治療が必要になることがありまあす。この重症化を防ぐためにパリミズマブ(シナジス®)が開発されました。シナジスはRSウイルスに対する抗体成分を含んだ注射薬で、通常のワクチンとは違います。効果は約1か月続き、流行期には毎月の投与が必要です。また、予防接種と同時に打つことができます。
シナジス注射の適応
早産児や先天的に心臓疾患がある子どもなど重症化のリスクが高い乳幼児は、保険適用にてシナジス接種を受けることができます。初回の接種日時点で、基準を満たしている方には、1シーズン分の接種が保険適用となります。
※ 接種日時点での年齢や状態によって詳細が異なりますので、ご留意ください。