コロナ検査についておさらいしよう!
こんにちは。
夏休みも半分が過ぎました。
今年は新型コロナウイルス感染症が2類から5類になってはじめての夏休みということもあり、たくさんの方がレジャーや帰省を楽しんでいらっしゃることと思います。
さて、新型コロナウイルス感染者数の統計が定点報告となってから、感染者の動向はどうなっているのでしょうか?
東京都保険医療局HP
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/corona_portal/info/monitoring.html
より
を見てみましょう(2023.8.10データ)。
昨年12月のピークから2月~3月にグッと減った患者数は5類感染症の位置づけとなった5月以降緩やかに増加しているのがわかります。
当院でも新型コロナウイルスの検査数が増えています。
今日はコロナ検査について、おとうさんおかあさんからよく聞かれるご質問にお答えしていきたいと思います。
1⃣こどものコロナ検査ってした方がいいの?
⇒新型コロナウイルス感染症の小児における治療は対症療法(熱や咳などの症状に対してお薬を使って治療すること)となっています(特例承認を除く、2023年8月現在)。したがって、陽性でも陰性でも処方されるお薬の内容は変わりません。集団保育や学校などは出席停止となります。ご家族に高齢者やハイリスク者がいる場合や、社会的に必要(ご家族の仕事で検査が必要など)、新生児や喘息などの基礎疾患があるなど、必要に応じて検査を受けていただくと良いと思います。
2⃣どんな検査があるの?
⇒PCR検査、抗原検査など様々な検査があります。当院で受けられる検査についてご説明します。
①PCR検査:新型コロナの遺伝子(DNA)を増幅させて検出する方法です。発熱から時間が経過していないが、家族にコロナ陽性者がいるなど感染が疑わしい場合に選択します。結果が出るまでに数時間かかります。結果はお電話でお伝えします。
②抗原検査:38度以上の発熱から12時間が経過していれば、ほぼ正確な陽性・陰性の判定ができます。検査結果は10~15分程度でわかります。診察時に結果をお伝えできます。
③NEAR法(アボット社ID NOWシステム):新型コロナの遺伝子(RNA)を抽出・増幅して検査する方法です。発熱から12時間以上経過していないが、家族にコロナ陽性者がいるなど感染が疑わしい場合に選択します。38度以上のお熱が出てから5~6時間以上経過していることが望ましいです。検査結果は30分程度かかります。結果はお電話でお伝えします。
これらの検査は診察時に症状などをお伺いし、医師より適切な検査をご提案させていただきます。
3⃣コロナかもしれないけど、熱が出たらすぐに受診した方がいいの?
⇒正確な検査をするためには、38度以上のお熱が出てから12時間程度経過していることが望ましいです。発熱から数時間での検査で陰性の場合、再検査で陽性になることがあります。鼻から細い綿棒で検体を採取するため痛みを伴いますので、1度の検査で確実な判定ができる方がお子さんの負担が少なく済みます。
※インフルエンザの検査に関しては38度以上のお熱がでてから6時間以上経過していると正確な検査ができます。
なお、解熱剤の服用は検査結果に影響しませんので水分摂取と休息をとりながら過ごしてください。ぐったりしているなどお困りのことがあれば検査の有無にかかわらず受診をしましょう。
糀谷こどもクリニックでは、症状や検査に関するご相談をお電話でお受けしております。
TEL 03-3745-6688 (一般診療時間内での電話相談に対応いたします)
受診した方がいいのかな?検査はできるのかな?など、お気軽にお問い合わせください。
また、診察はWEBで順番をお取りいただきご来院ください。
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糀谷こどもクリニック 看護師 久米
2023.08.14