乗り物酔い(動揺病)のお話-「育心会」のコラム一覧

ヘッダー画像

乗り物酔い(動揺病)のお話

乗り物酔い(動揺病)のお話-「育心会」のコラム一覧

乗り物酔い(動揺病)のお話

夏休み、皆さん楽しんでいますか?🌞今日はそんな乗り物酔いのお話です。

🌸乗り物酔い(動揺病)とは
 車やバスなどの乗り物の揺れによって起こる気分の悪さ、冷や汗、嘔気・嘔吐のことを言います。
 人を含め動物の脳は、目から受ける情報(視覚情報)、内耳などから受ける情報(前庭感覚)、そして関節や筋肉などから受ける情報(深部感覚)によって自分と周囲の空間との関係を認知しています。これまでに経験したことのないパターンが入力されてきた場合に、空間認知がうまくいかなくなり、動揺病を発症します。
 乳幼児は脳の空間認知システムがもともと未熟であるため、動揺病を発症することは通常ありません。最も多いのは6-9歳と言われ、思春期を過ぎるころにはだんだん減ってきます。

🌸乗り物酔いを予防する方法
揺れの少ない条件を選ぶ:前の席は車の動きを予想し身体を傾けられるため、動揺病になりにくい。車や船の低い位置、船は中央、飛行機は翼の上だと揺れが少ない。

条件の悪い移動ルートを避ける:カーブの多い道や悪天候を避ける。

遠くの景色を見る:遠くを見ると、頭が揺れても視線は安定しており、乗り物酔いを起こしにくい。外が見えない場合には目を閉じるほうが良い。

頭の揺れを減らす:頭を背もたれにつける。シートベルトを付ける。

体調や環境を整える:睡眠不足、極端な空腹や満腹を避ける。良い香りや楽しい気分で過ごす。

慣れる:短距離での移動を繰り返し、慣れることで空間認知のパターンを増やす。

🌸乗り物酔いのお薬
乗り物酔いを完全に予防するお薬は残念ながらなく、特にお子さんへの使用はかなり限られています。そのほとんどが市販品で、医薬品として処方できるものはほとんどありません。
<一例>
トラベルミン・ジュニア:5-10歳に適応あり。
ビレチア細粒:2歳以下には禁忌、小児には慎重投与。

🌸乗り物酔いになってしまったら
嘔吐をすれば一旦リセットされるため、嘔気が強い場合には我慢しないほうが良いです。
完全に寝てしまうと乗り物酔いは起きないので、少しでも不快感を感じたら眠ってしまいましょう。
また一旦乗り物酔いが起きると、乗り物から降りてからもふらつきや嘔気が残る場合があります。体操をしたり、身体をよく動かすことで解消されます。
適度に休憩をはさみ、一旦車外に出て新鮮な空気を吸って、身体を動かしましょう。

乗り物酔いになってしまうとせっかくの旅行が楽しめなくなってしまいますね。完全に予防することは難しいですが、いろいろな工夫をすることで軽減できる可能性ありますので、ぜひ参考にしてみてください。

院長 藤井 明子
院長 藤井 明子
  • 記事監修
  • 院長 藤井 明子
  • 北里大学医学部卒、東京女子医科大学医学系大学院修了、東京女子医科大学病院、千葉市立海浜病院、長崎大学病院、長崎県立こども医療福祉センター
    医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、てんかん学会専門医
クリニック別コラム一覧
  • さくら
  • 問診
  • ミューザ川崎こどもクリニック
  • 新川崎ふたばクリニック小児科皮膚科
  • さくらキッズくりにっく
  • 武蔵小杉 森のこどもクリニック 小児科・皮膚科
  • ミューザ川崎こどもクリニックプラス
  • 二子新地ひかりこどもクリニック
  • 渋谷国際皮膚科医院
  • 糀谷こどもクリニック