インフル、季節外れの流行続く 2023年は早期流行が懸念
季節外れのインフルエンザ流行が続いています(2023年7月現在)
日本では、例年、インフルエンザは12月に流行入りし、1~2月にピークを迎えることが多いです。
しかし厚労省によると、6月25日までの1週間に報告された1定点医療機関当たりの患者は1.2人。
2月をピークに減少傾向にありますが、流行の目安(1人)を依然上回っており、現在でも流行が続いている異例な状況です。
過去5年間の同時期 (前週、当該週、後週)と比較してかなり多く、休校、学級閉鎖も相次いでいます。
今季の患者は同日時点で推計439万人に上っています(昨年は約1.4万人)。
早くも来季(2023年秋~2024年春ごろ)の早期流行が懸念されています
日本の流行予測に重要な南半球のオーストラリアの保健省によると、
2023年のインフルエンザの報告数は5月初旬から急増し始めており、過去5年間の平均を上回っています(図 2023年6月25日現在)。
さらに、インフルの免疫がない人が依然多く、海外との人の往来も再開したため、
専門家は例年より2カ月ほど早い10月にも流行が始まり、規模も大きくなる恐れを指摘しています。
今シーズンはより早めのワクチン接種が推奨されています。
参考文献
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr.html
オーストラリア保健省より Australian Influenza Surveillance Report – 2023 Influenza Season in Australia
2023.07.11