子供の肥満はいつ頃から気にすればいい?
友達や芸能人の小さい頃の写真を見て、赤ちゃんの頃はムチムチしていたのに今はほっそりとしている。そんなこと経験したことはありませんか?
子供の頃と、大人になってからのプロポーションに関係はあるのでしょうか??
乳児検診の会場に行くと、ムチムチした赤ちゃんが多いと思いますが、幼稚園や小学校に行くとそういった子は少なくなります。これは子供の体脂肪の年齢変化による影響です。
体脂肪率は生まれてから1歳にかけて20%程度まで上がります。その後2~3歳ごろから減少に転じて、5~6歳ごろには一番低くなります。その後再度増えて思春期~大学生頃が一番高くなります。
この一度体脂肪が減るというプロセスが、将来の肥満を防ぐことの重要な一因です。
ある研究では、5歳の時に肥満であったこの約6割が中学校の時点で肥満であるとの結果でした。そして、12歳の肥満の度合いに比例して、5歳の頃の肥満度が高くなっていました。
5歳の頃に肥満度が高い子たちの体重の推移をみると小さい頃に体脂肪が減っていた期間が短く、2~3歳ころから体脂肪の上昇がみられていたことがわかりました。つまりは、一度体重が減って、上昇に転じるまでの期間が早いほど肥満度が高くなりやすいのです。
それらの結果から、最近では3歳検診の時期に肥満度が高いと将来の肥満のリスクが上がる可能性があると考えられています。3歳検診の時に肥満がある子には食事や、生活習慣の改善の必要性が考えられています。
また、3歳の時点ですでに肥満傾向があっても、その後肥満度を落とすことで将来の肥満のリスクも回避でることもわかってきました。
子供は身長などの発達もあり、大人のダイエットと様子が異なります。お子さんのプロポーションで気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。