子供の爪のきれいな切り方
お子さんの爪は、チョコチョコチョビチョビスクエアで切りましょう。
爪の正しいお手入れは良い習慣となり、感染予防にもなります。
ポイント!!
◎ スクエアに切る。
◎ 指の皮膚より短く切らない。(赤ちゃんは少し深爪気味でもOK)
◎ 5~10回に分けてチビチビカット。
◎ 1日で切ろうとせず、日にちを変えてチョコチョコ切る。
爪はスクエアに切るのが基本です。爪には、指先の保護、圧力に耐える、足裏で身体のバランスを取るなど、大切な役割があります。
乳児は爪が伸びるのが早く、まだ薄いため皮膚を傷つけやすいので、ほんの少しだけ深爪気味で、両端の角をおとすといいですね。上手に切るコツは、少しずつチビチビ切るのがおすすめです。それでも割れる場合は、やすりを使うなど工夫してみて下さい。
1日に全部切れなくても大丈夫です。赤ちゃんは授乳中やお昼寝の時に爪切りするのがおすすめです。赤ちゃんのご機嫌に合わせて、残りは翌日にといった感じで無理なくチョコチョコ切りましょう。
深爪を続けると爪が伸びなくなってしまうので、ある程度の年齢(お話が理解出来るくらい)になったら深爪に切るのをやめて、指先の皮膚と同じ長さまで伸ばしてあげてください。足の親指は特に切りすぎると炎症を起こしやすいので注意してください。指より長めで指先の皮膚より短く切らないで、指の形に合わせて切るのがいいですね。
乳児が自分の爪で皮膚を傷つけてしまった経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
大切な肌を傷つけないように、かわいい爪をきちんとお手入れしてあげましょう。
~子供の爪に多いトラブル~
◎二枚爪
乾燥によっておこりやすくなります。爪も保湿クリームやベビーオイルなどで保湿してあげて下さい。
◎爪の周囲炎
指しゃぶりや爪かみなどが原因となり、爪の周りの皮膚が赤く炎症をおこします。足にできると歩き方がおかしくなることがあり、それで気が付くことがあります。抗生物質の塗り薬を使います。
◎爪が反り返る
赤ちゃんの爪は薄く、上に反り返ることがあります。歩けない子供は裸足で過ごすことが多く、ハイハイなどつま先に力がかかるため爪が反り返ることがありますが、立って歩き、靴を履くようになると自然に治るので、様子を見るだけで大丈夫です。
◎巻き爪
両端の爪が内側に巻いた様に変形した状態。爪には自ら巻く力があり、歩くことで逆に広げる力がかかります。巻き爪はこのバランスが崩れた結果起ります。スクエアに切ることで予防できます。
◎陥入爪
足の親指など、変形して縁が皮膚に食い込み皮膚が盛り上がってきます。小さい靴による圧迫や深爪が原因となり起こることがあります。子供の足はすぐに大きくなるので、靴のサイズにも注意しましょう。
◎ウィルス感染による爪の生え変わり
手足口病の後に爪がはがれることがあります。無理に剥がさず、引っかからない様に浮いた部分のみを切り取ります。自然に新しい爪が生えてきます。
爪の色や形など爪は健康のバロメーターにもなります。いつもより白い黒い黄色いなど気になる事がありましたら、当院皮膚科にご相談下さい。
参考資料
■すくすく子育て情報(NHK)より