皮膚科における外用治療の心得
皮膚科に来院する患者様の中で一番多いのは、繰り返し発症する皮膚炎です。
皮膚炎の治療は原因を特定し、その原因を取り除く以外にも炎症を鎮め皮膚の表面をなめらかに回復させることが必要です。
よって、皮膚疾患の治療、特に乳幼児によく発症する皮膚炎には軟膏外用が非常に大事です。
炎症を鎮めるステロイド軟膏は症状の強い所、軽い所の軟膏と良くなった後に外用する再発予防の保湿剤があります。
処方する薬について医師と看護師のそれぞれが使い方を説明し、実際に患者様が外用します。
その時に大切な事が二つあります。
- 十分な量
→綿棒に軟膏を取り、患部に乗せ、硬い箇所が柔らかくなるまで馴染ませてください。体幹・四肢などの広い範囲は指の半分ぐらい軟膏を取って、ゆっくり付けてください。薄く伸ばして外用すると十分な効果が現れません。
- 使い分け
→発疹のある所に、同じ厚さで、症状の強い、軽い所と綺麗な皮膚に戻った所にそれぞれ外用してください。正常な皮膚に外用すると副作用が現れる可能性があります。
このように実踐していけば,その効果は毎日自分の目で確かめられますよ!
早く治す秘訣は自分です!!