男児もHPVワクチンを接種する理由があります!(ガーダシル®の適応拡大のお話)
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染を防ぐHPVワクチンの1つである「ガーダシル®」が男性接種の適応を取得したのをご存知でしょうか。
HPVは子宮頸がんの原因となるだけでなく、男性もかかる中咽頭がん、肛門がん、陰茎がんなどの原因にもなります。
そのため、世界では77か国が男子接種を承認し、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど24か国で公費接種も行われています。
日本では、これまでは子宮頸がんへの感染を防ぐ目的で日本では女性のみが接種対象となっていましたが、男性へ接種対象が拡大された形です。
性的な行為でうつし合うことがわかっていますので、9歳以上で、かつ、初めての性行為の前に接種することが効果的と考えられます。
現時点では、ガーダシル®の男性接種は任意となり全額自費負担となります。
接種を希望される方は、当院までお電話でお問い合わせください(044-739-0888)。
<HPVワクチンまとめ>
ワクチン名:ガーダシル®(4価)
・接種回数:3回
・接種方法:筋肉内注射
・接種対象者
女性の場合
公費対象:小学6年生から高校1年生
自費(17000円/回):上記以外の9歳以上の女性
男性の場合
自費のみ(17000円/回):9歳以上の男性
ワクチン名:サーバリックス®(2価)
・接種回数:3回
・接種方法:筋肉内注射
・接種対象者:
女性の場合
公費対象:小学6年生から高校1年生
自費:上記以外の10歳以上の女性
男性の場合
適応なし
ワクチン名:シルガード9®(9価)
・接種回数:3回
・接種方法:筋肉内注射
・接種対象者:
女性の場合
自費のみ(33000円/回):9歳以上の女性
男性の場合
適応なし
川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰
2021.02.11