【新型コロナウイルス感染関連】BCGワクチンに関して。
新型コロナウイルス感染(COVID-19)の広がりが世界的な問題となっています。
先日、幼少期のBCGワクチンの接種の有無が各国の患者数や重症者数に影響しているのではないかとの仮説がでたため、当院にもBCG接種を希望される方からの問い合わせをいただいています。
そんな中、4月3日に日本ワクチン学会の見解が発表されましたので、それに従い現時点での当院の方針を下記の如くとしました。
ご確認をお願いします。
*新たな知見が発表された場合、以下の方針は変更する場合があります。
<当院の方針>
・乳児への定期接種としてのBCGワクチンはこれまでと同様に行う。
・成人に対する自費でのBCG接種は行わない。
・小児(乳児期に定期接種としてBCG接種を受けている場合)に対する自費でのBCG接種は行わない。
・小児(外国で出生した等の理由で乳児期にBCG接種を受けていない場合)に対する自費でのBCG接種は、医師から下記の根拠や接種に伴い予測されるリスクの説明を受けたうえで、個別に対応する。
<方針決定の根拠>
・「新型コロナウイルス感染にたいしBCGワクチンが有効ではないか」という仮説は、その真偽が科学的に確認されていないことから、現時点で日本ワクチン学会が肯定も否定も推奨もしていない。
・BCGワクチン接種の期待される効能・効果は乳幼児期の「結核予防」であり、成人や2回目のBCGワクチン接種にかかわる知見が十分でない。
・自費によるBCGワクチン接種の希望が増大した際に、本来の定期接種による乳児へのBCGワクチン接種が滞ってしまう事態は避けなければならない。
川崎市中原区
アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰