【小児科医解説】夏インフルエンザ急増!夏のインフルの注意点と経鼻ワクチン(フルミスト)での対策-「育心会」のコラム一覧

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【小児科医解説】夏インフルエンザ急増!夏のインフルの注意点と経鼻ワクチン(フルミスト)での対策

【小児科医解説】夏インフルエンザ急増!夏のインフルの注意点と経鼻ワクチン(フルミスト)での対策-「育心会」のコラム一覧

【小児科医解説】夏インフルエンザ急増!夏のインフルの注意点と経鼻ワクチン(フルミスト)での対策

夏場のお子さんの急な発熱。「夏風邪かな?」「熱中症かな?」と思っても、実は近年、インフルエンザが夏や秋口にも流行するケースが増加しています。

本コラムでは、小児科専門医の視点から「夏のインフルエンザと夏風邪・熱中症の見分け方と注意点」、そして1年間効果が持続する経鼻ワクチン(フルミスト)を用いた早期対策について分かりやすく解説します。

1. なぜ夏にインフルエンザが急増するのか?

「インフルエンザ=冬の病気」という従来の常識は変わりつつあります。異例の夏季流行の背景には、主に3つの要因が絡んでいます。

  • 国際的な人の移動と地域的な流行波及:渡航や観光の活発化に伴い、ウイルスが季節を問わず持ち込まれやすくなっています。実際、国際交流が盛んな沖縄県などでは、以前から夏と冬の年に2回流行の波(二峰性)が確認されています。
  • 「乾燥した密閉空間」の増加: 猛暑を避けるためにエアコンを常時使用することで、室内は乾燥し、換気不足の密閉空間になりがちです。これがウイルスの感染に適した環境を作り出します。
  • 夏バテによる免疫力の低下:屋内と屋外の激しい寒暖差により自律神経が乱れ、食欲不振や睡眠不足が重なることで、子どもたちの免疫力が低下して感染しやすくなります。

2. 夏のインフルエンザと冬のインフルエンザの違い

ウイルスそのものや発現する症状(38℃以上の急な高熱、関節痛、全身倦怠感など)に冬との違いはありません

最大の違いは、患者様や保護者様の「心理的ハードル(認知のズレ)」にあります。

夏に高熱が出ると「ただの夏風邪」と思い込みやすく、受診の遅れにつながります。解熱剤を飲んで無理に登園・登校や出勤をしてしまうことで、気づかないうちに学校や職場で感染が拡大してしまうケースが後を絶ちません。

 

【比較表:季節による行動と認識の違い】

項目

冬のインフルエンザ

夏のインフルエンザ

初期認識

発熱=すぐにインフルエンザを疑う

発熱=『夏かぜ』と思い込む

患者の行動

感染を疑い、学校や職場を休む

「ただの夏かぜ」と解熱剤を飲み出勤・登校する

社会の影響

早期受診と感染対策が徹底されやすい

気づかないまま職場や部活動などで感染が拡大する

3. 夏のインフルエンザで気をつけたい注意点

① 夏風邪・熱中症との適切な見極め

  • 悪寒(寒気)や関節痛、咳・鼻水などの呼吸器症状を伴う場合は、熱中症ではなくインフルエンザ等の感染症を第一に疑います(熱中症では通常、呼吸器症状や強い関節痛はみられません)。
  • 涼しい室内で水分・塩分を補給しても熱が下がらない場合は、自己判断せず早めに小児科を受診してください。

② 脱水症状の重症化予防

高熱に夏の暑さが加わると、特にお子様や高齢者は短時間で脱水症状に陥る危険性があります。

  • 経口補水液(OS-1など)や電解質を含む飲み物でこまめに水分補給を行ってください。
  • 発熱時であっても室温調整は不可欠です。室内ではためらわずに冷房を使用し、体温の上昇を防いでください。

4. 1年間効果が持続する経鼻ワクチン「フルミスト」で年間を通じた備えを

感染流行の時期が曖昧になり、年間を通していつ流行が起きてもおかしくない状況になっています。今夏の流行はもちろん、今後の突発的な流行に備える選択肢として、鼻腔内にスプレーするタイプの経鼻インフルエンザ生ワクチン「フルミスト(FluMist)」が有効です。

フルミストの主な特徴

  1. 痛みが少ない(針を使わない) 注射針を使用しないため、予防接種に強い恐怖心を持つお子様でも安心して受けられます。
  2. 高い感染予防効果 ウイルスの侵入口である「鼻の粘膜」に直接免疫をつくるため、従来の注射ワクチンと比較して侵入自体を防ぐ高い効果が期待できます。
  3. 効果が1年間持続 効果の持続期間が約1年間とされるため、1回の接種で夏・冬双方の流行期をカバーすることが可能です。

 

全てはこどもの笑顔のために|育心会グループからのご案内

夏のインフルエンザは、もはや珍しい現象ではありません。

医療法人社団育心会では、『専門性の高い医療をもっと身近に』という使命のもと、地域の皆様が安心できる診療体制を整えております。お子様の急な高熱や体調不良、予防接種に関するご相談は、お近くの育心会グループ各クリニックまでお気軽にお越しください。

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記事監修・執筆協力
三井 俊賢(みつい としかつ)医師

医療法人社団 育心会 理事長・平井みらいこどもクリニック 院長

日本小児科学会認定 小児科専門医

本記事は、2026年9月の最新流行状況に基づき、作成されました。

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