大人の風疹予防接種
今日は大人の風疹予防接種についてお話ししていきます。
なぜ大人の風疹予防接種の話をするかというと、先天性風疹症候群からお子さんたちを守るためです。
🌸風疹とは?
風疹ウイルスによって発熱と発疹が生じる病気です。約2-3週間の潜伏期の後に熱がでて、首のリンパ節が腫れ、身体に発疹が出てきます。たいていは軽症で済みますが、重症になると脳症や血小板減少症などの合併症を起こすことがあります。風疹は予防接種で防げる病気です。MR(麻疹風疹混合)ワクチンを、1歳代と小学校入学前の1年間に2回接種して予防します。
🌸先天性風疹症候群とは?
妊娠初期の女性が風疹にかかると生まれつきの難聴、白内障、心臓病、精神運動発達地帯などを持った先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれることがあります。
🌸大人の風疹予防接種
先天性風疹症候群を予防するためにも、妊娠する可能性のある女性、妊娠した女性はもちろん、そのような女性にうつさないためにも周囲の人のワクチン接種が大切です。
世田谷区では
1、 妊娠を希望する女性
2、 妊娠を希望する女性の同居者(配偶者など同一住所の方)
3、 風疹抗体価が低いことが判明している妊婦の同居者(配偶者など同一住所の方)
に対して予防接種の助成を行っています。
また一人一回まで風疹抗体検査を全額助成してくれます。
(対象者に関しては世田谷区のHPをご覧ください。)
なお1962年4月2日から1979年4月1日生まれの男性は、過去に風疹の予防接種を受ける機会がなかったため、この方たちを対象に風疹抗体検査および定期接種を実施しています。世田谷区のほうからクーポン券が届いている方もいらっしゃるかと思いますので、一度ご確認ください。
みんなで先天性風疹症候群から子供たちを守りましょう 😛
当院では成人の方の風疹ワクチンにも対応しております。お気軽にお問合せください。
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